「派遣でも有給がもらえるのは知ってるけど、実際には使いづらい……」
「派遣先が忙しそうで、『休みます』と言い出せない」
正社員と同じように、派遣社員にも「有給休暇(年次有給休暇)」を取得する権利があります。 しかし、現実には「派遣先の顔色を伺ってしまい、一度も使わずに消滅させてしまった」という方が後を絶ちません。
法律上、有給休暇は労働者の権利であり、使うのに「罪悪感」を持つ必要は全くありません。 今回は、派遣社員の有給はいつから何日もらえるのか? そして、気まずい雰囲気の職場でも角を立てずに休むための「申請テクニック」と「メール例文」をご紹介します。
1. 派遣の有給は「いつ」から「何日」もらえる?

まずはご自身の有給残日数を確認しましょう。 派遣会社によって運用は多少異なりますが、基本的には労働基準法通り、以下の条件で付与されます。
付与される条件(2つ)
- 雇入れの日から6ヶ月継続して勤務していること
- 全労働日の8割以上出勤していること
もらえる日数(週5日フルタイムの場合)
| 継続勤務年数 | 付与日数 |
|---|---|
| 6ヶ月後 | 10日 |
| 1年6ヶ月後 | 11日 |
| 2年6ヶ月後 | 12日 |
| (最大) | 年20日 |
※週4日以下や時短勤務(パートタイム派遣)の方も、労働日数に応じた日数が付与されます(比例付与)。
2. 誰に言う?申請のルールとマナー

有給申請で一番悩むのが、「派遣会社(雇用主)」と「派遣先(職場)」のどちらに先に言うべきか、という点です。
基本ルール:両方に伝える必要がある
有給の決定権(承認)は「派遣会社」にありますが、実際にシフトに穴を開けるのは「派遣先」です。 そのため、以下の手順で進めるのがマナーです。
- 派遣先の上司(指揮命令者)に相談・了承を得る
「〇月〇日にお休みをいただきたいのですが、業務のご都合はいかがでしょうか?」 - 派遣会社に申請する
Web勤怠システムなどで申請、または営業担当へ連絡。
3. 「休みにくい!」を上手に取得するための申請テクニック

「忙しいのに休むの?」と思われそうで怖い……。 そんな職場の空気を読んでしまう優しいあなたへ、角を立てずに有給を取るコツを伝授します。
- テクニック①:理由は「私用」でOKだが、あえて理由を添える:法律上は「私用」で十分ですが、休みにくい職場なら「役所の手続き」「実家の家族が来る」「マンションの設備点検」など、やむを得ないニュアンスを出すのがポイントです。
- テクニック②:閑散期を狙う:月末月初などの繁忙期を避け、業務が落ち着いている時期に「今のうちに1日休ませていただきたいのですが」と切り出せば、快諾されやすくなります。
- テクニック③:メールで証拠を残しつつ丁寧に伝える:口頭で言い出しにくい場合は、一方的な通告ではなく「相談」のスタンスでメールを送りましょう。
【コピペで使える】有給申請のメール例文
件名:有給休暇取得のご相談(氏名)
〇〇課長
お疲れ様です。派遣スタッフの(氏名)です。誠に恐縮ながら、以下の日程で有給休暇をいただきたくご相談申し上げます。
・日時:〇月〇日(〇) 終日
・理由:私用のため(または通院のため、など)当日は業務に支障が出ないよう、前日までに〇〇の業務を完了させておく予定です。また、不在中の対応につきましては、引継ぎメモを作成しておきます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
まとめ:有給は消滅する前に使い切ろう!
- 有給休暇には「付与されてから2年」という時効があります。
- 「派遣だから」と遠慮せず、事前の相談と引継ぎをしっかり行いましょう。
- まずは金曜日や連休の谷間など、取りやすい日から勇気を出して申請を!





